そんな気の子。

たけのこ、たけのこ。

20211027 町中華修行

 

最近引っ越したので新しい町の中華屋をコンプリートする必要がある。これは修行である。町中華には出来るだけ行かなければならない。

 

大それたことを言ったが新居付近には中華屋は2軒しかなさそうだ。1軒はすでに来訪し美味しいことを確認済み。その後も何度も通っている。もう1軒は薄暗い感じで入りづらくまだ一度も訪れていないのであった。

 

先週、在宅勤務の昼休みにようやくその店に行った。外から見て薄暗いだけでなく自動ドアの反応が悪くいきなり洗礼を受けた。中に入ると老夫婦でやっているお店のようで席は6割方うまっていた。外からは見えないが中にはけっこうお客さんがいるものだ。

 

ランチのラーメンは「ラーメンセット」「味玉ラーメンセット」「ワンタンラーメンセット」のラインナップ。いずれも同じ値段であり、意味がわからない。それでは「ラーメンセット」が単純に損ではないか。麺大盛り無料のつけ麺やと同じスタンスなのか?ここでは市場原理が破綻している。

 

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この安心感。

 

麺を啜っていると、後から2人の派手な髪色のおばさんが店に来て、つまみとビール(デカいジョッキ)を注文し昼から飲み会を始める。この店における完全な勝ち組になっていたのであった。私は午後も仕事なのに...。ハンチョウにこれと全く同じシーンあったな。

 

一方厨房ではお店のおじいさんがおばあさんに怒られている。天井近くの小さなテレビではワイドショーが流れているが、私は真下なので見えない。

 

こうなるともう全てが愛おしい。このごちゃごちゃした感じも、けっして美味しくないお水(瓶ビールを注ぐようなガラスの小っちゃいコップに入っている)も、手書きのメニュー(フィルムの上に油がついて汚れている)もぜんぶ最高。修行と言ったがこれはアミューズメントでありエンターテイメントである。

 

結局ラーメンもセットの餃子も味が濃くて自分には合わなかったけど(それでも完食したしそう言った意味ではやはり修行なのであった)、また行きたい。今度は午後休を取って昼から酒を飲みたい。おわり。