そんな気の子。

たけのこ、たけのこ。

記事振り返り〜多摩川のライオンの新事実と、現実謎解きについて〜

記事書きました😊

 

 

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この記事は面白い

我ながらこの記事はめちゃくちゃ面白い。いままで書いてきた記事の中でいちばん面白い。絶対見てくださいね😉

 

面白い理由:

・(架空の話ではなく)現実の謎を解き明かしている

・インターネットの良心による集合知

・インターネットの力で、インターネット普及前の写真も集まった

オープンソースインテリジェンス

・パンダが地中にいるかもしれないという不気味さ

 

オモコロの雨穴さんのホラーが大好きで、かねがね「あれの現実版ができたらなぁ〜」と思っていた。(雨穴さんのは現実の体裁を取っているが、書籍版ではフィクションと明記されている)

 

しかし現実にそんなうまいこと謎解きをさせてもらえるテーマは転がっていない。そんな中、今回はいろんなことが噛み合わさってちょうど良い"現実謎解き"になった。

 

散歩中にGoogleマップで「孤独なライオン」という場所を見つけた

デイリーポータルZの短い記事コーナーのネタになりそう

記事を書くにあたって「ライオンはいつから孤独なのか」を調べるが、誰も深掘りしていない

現実謎解きスタート

航空写真やGoogleマップやブログなどの情報を整理しまとめ、第一弾記事として公開

記事公開後、多くの情報が集まる

現実謎解き2ndステージスタート

 オープンソースインテリジェンス発動し結果を第二弾記事として公開(←いまここ)

 

こうしてみると、記事を書くためにざっと調べた結果「誰も深掘りしていない」となったところが最初のポイントだと思う。世の中のほとんどの人は忙しいので、意味のあることしかナレッジが蓄積されていかない。なので公園の遊具の出自など誰も深掘りしていないのだ。これが「〇〇城の出自」とかなら歴史的意味があるので話が違ってくる。

 

なんなら公園の管理事務所でさえも、ライオンがいつからいるのかわかっていなかったし、他にどんな遊具があったのかも明確でなかった。

 

だからと言って、手がかりがないわけでも無い。これが2個目のポイントだと思う。グーグル様のストリートビュー国土地理院の航空写真で一次調査ができた。遊具なので写真を撮っている人もいて、それが記事公開後集まった。

 

 

今回の記事から学んだこと

今回の記事から学んだことを偉そうに語るとすれば、

 

・ひとまず調べてみると「まだ誰も調べてない」ことがわかるかも

・特に、あんまり意味のない事象だと調べられてないことが多い (ただしあまりにもどうでも良すぎると集合知を期待できない)

・インターネットの集合知を得るためには、ひとまず自力で調べた結果を公開したうえで募集すると集まりやすい

 

このあたりかと思う。ちょうど良い題材を見つけるのが難しい。今後は日常にアンテナを張るのと、少しでもアンテナに引っかかったものはざっと調べてみることを意識したい。

みんなこういう謎解きが好きなんでしょ

今回の記事のコメントはポジティブなものが多く非常にうれしい。「わくわくした」「こういう記事だけ読んでいたい」「昔のナイトスクープ感がある」

 

わかる。私自身がわくわくしながら記事を書いていたし、こういう記事だけ書いていたいと思ったし、昔のナイトスクープ感があると思いながらやっていた。結局みんなこういうのが好きなのだ。ここでは現実謎解きと呼んでいる。

 

それは 藤岡弘探検シリーズであり(いやあれはフィクショ(ry  )、その日常版が探偵ナイトスクープであり、めざまし調査隊であり、ナニコレ珍百景...と脈々と続いている一大テーマだ。

 

架空 vs 現実

でこれを「架空でもけっこう楽しい」とするのがミステリー小説だったり謎解きイベントだったりする。ミステリー小説や謎解きイベントの多くが「解き明かすプロセス」に焦点を当てているのに対し、現実謎解きの多くはそれに加え、「新事実の判明」も大きな魅力となっているように思う。

 

私個人としては、この「新事実の判明」がとても魅力的だと思う。それゆえ、一般的な謎解き(=架空謎解き)は、あらかじめ用意された舞台装置の中で用意された答えに辿り着くという点で、若干魅力が劣ってしまう。身も蓋もない言い方をするならば「でも結局それ嘘の話じゃん」ということである。(↑こう書くと多くの人たちを敵に回しそうなので補足しておくと、架空謎解きは架空であるが故に「解き明かすプロセス」をいかにエレガントに、または、エキセントリックに用意するかというところで創意工夫の余地がふんだんにあり、それがワクワクさを増大させている。ふつうに良質な謎解きってめちゃくちゃ面白いよね。大好き。)

 

現実謎解きのパッケージ化ができないか

で、何が言いたいかというと、(ここから話が変な方向に向かうのですが、) 架空謎解きのような形で現実謎解きのパッケージ化ができないかと日々思っている。謎解きキットを買い、現実世界の謎が与えられ、オープンソースインテリジェンスを駆使すると新事実にたどり着く(ただしパッケージ化されているので、本当の意味で「新」ではないのだが、そこは許容する)

 

それって普通の周遊謎と何が違うの?と思うが、周遊謎のように変な小謎を解かされる必要はない。また、持ち帰り謎にある「指示があるまで開けてはいけない封筒」とかもない。

 

そこには、現実世界の謎のテーマと、必要な道具だけが与えられる。パッケージ化するにあたり、正誤判定やヒントぐらいはあっても良さそうだ。

 

要は、実際の事件をもとにした探偵ごっこなのかもしれない。事件じゃなくてもいいけど。もしこれを全体戦(みんなで協力して謎解きをするやつ)にすればインターネットの集合知パワーも使える。

 

でもそうなってくると、それって結局今回やったことと同義なのか...?うーん、わからなくなってきた。あらかじめ私がテーマだけ用意して「このテーマは調べがいがあるので、あとはみんな好きに調べると良いですよ😉」というだけのことなのか?なんか違うな〜。ひとまずパッケージ化するにあたって、全体戦は無しで、集合知パワーもなしにしよう。

 

道尾俊介さんのDETECTIVE X

最近発売された、道尾俊介さんのDETECTIVE Xという謎解きはすごく面白かった。架空ではあるが、事件の証拠写真や証言や供述書をもとに犯人を当てるというやつだ。架空ではあるが、私の目指す現実謎解きに近いスタイルだ。私はもう少し現実寄りが好きなので、あれを実際の事件で、もう少し雑な導線 (雑というのは、途中の答え合わせとかが無く、途中で封筒を開けるとかもないということ)でやりたい。それってもう本物の探偵や検察の仕事なのかもしれない。

 

(ここからさらに話は変な方向へ...) つねづね思うんだけど、実際の未解決殺人事件とかを良い感じに整理して検察が「ここまではわかってるんですけどここからはわからないんです」とインターネット記事として公開したらインターネット集合知パワーで解決に向かったりしないかな。いやすでにたまに公開捜査してたりするか。でもああいうのの多くって行方不明の子供とかなので現場に行かないと始まらないか。もっと「犯人が映り込むこの写真に事件解決のヒントがありそうなんです」みたいなやつだと集合知パワー使えそうなんだが。

 

議論はまとまらないですが終わり〜!