参鶏湯を作りながらDAZNで野球を見つつAbemaで将棋を見た。参鶏湯と同じぐらいスマホもアチアチになった。
野球はベイスターズ対スワローズである。勝てばベイスターズの3位以上確定となりクライマックスシリーズ出場が決まる。なんなら2位の可能性も出てくる、大事な試合。
将棋は藤井聡太七冠と永瀬拓矢王座の王座戦である。勝ったほうがタイトル王手となる。こちらも目が離せない。
しばらくは野球をメインに見ていたが、ベイスターズが95%負けの状況になってからは将棋をメインに切り替えた。将棋では藤井聡太が同じく95%負けの状況になっていた。
しかし、逆転した。永瀬王座のある一手を境にあっという間に藤井七冠のペースとなり、そのまま勝負が決まった。
なんで私のような将棋素人にも形成がわかるかというと、AIの評価値のおかげである。昨今の将棋の放送にはAIの評価値が表示されていることが多い。どちらが優勢なのかが一目でわかるし、一手ごとに「おおー」とか「あちゃー」とか言える。
これはもう、将棋界にとって革命的なシステムではないか。
プロの将棋は難しすぎる。大盤解説も正直さっぱりわからない。しかし、AIの評価値が出るようになってから、私のような素人でも「いまのは良い手だった」「いまのは悪い手だった」と瞬時にわかり、楽しめるようになった。
スポーツ観戦(ここでは将棋をスポーツとみなしています) の要素の一つに「わかった気になる」があるのではないか。野球でもサッカーでも相撲でもなんでも、「いまのはいいフォークだった」とか「ディフェンスラインが高い」とか「立ち合いの変化に気をつけたい」というようにわかった気になって語れるようになると楽しい。自分がやれと言われたら全くできないけど、安全な場所で酒でも飲みながらやいのやいの言うのが楽しい。正直これはかなりおっさんって感じ。笑
AIの評価値のおかげで、将棋が「大衆的観戦」を楽しめるスポーツに仲間入りした。そのおかげで平日の仕事終わりにこうやってぼーっとAbemaを見ながら気軽に楽しめる。評価値の変化によって大逆転を瞬時に把握し、より一層盛り上がれる。ありがたい〜。
一方ベイスターズは大逆転とかはなく普通に負けて2位が絶望的となった。