家を買ったことについて
家を買ったのでそれについて話します。家といってもマンションだし、新築じゃなくて中古なのですが。
家を買いたい
家を買ったきっかけは当時の賃貸の部屋が狭かったことである。45平米でリビング兼ダイニングと寝室の2部屋しかない。しかも2つの部屋は薄い間仕切りで分けられているだけだ。リモートワークは寝室のほうの部屋で、デスクを置いて作業していた。さすがにせまい。そこでもっと広い家を探し始めた。70平米ぐらいほしい。
賃貸か購入か
70平米ぐらいの部屋の賃貸物件をネットで探すと、結構値段が高いことがわかった。また、よく言われる話だが、賃貸は払っておわりだが、持ち家は資産になるので、長い目で見たら持ち家のほうがお得そうだ。正直この辺りのことは漠然としか分かっていなかったので、本を読んだりネットで調べたりして知識をつけた。
その結果、将来売る時に価格があまり下がってなさそうな家を買うのが良さそうだと分かった。将来の価格など予言者でない限り分からないが、とにかく「駅から徒歩10分以内 」が重要のようだ。
新築か中古か
で、駅から近い新築のマンションはあんまりないことがわかった。そんないい条件の土地があったらとっくの昔に建てられている。なので、駅近の中古マンションを探す戦略をとった。あと新築はすごく高いし(中古の同じ間取りのマンションの1.5倍のイメージ)、買った時は新築でも将来売るときは結局中古として売るので価格低下が大きい。
かと言って、せっかくの持ち家に傷だらけの状態で住むのは嫌だ。中古でがっつりリフォームする作戦にした。
探した
仲介業者を通じ、2021年2月から探し始めた。隔週ぐらいで内見に行った。中古マンションの内見ではまだオーナーが住んでいることがあるので、その場合には恐縮しながらの内見となった。生活感がすごい。
当初はマンションに求める条件がふわふわしていたが、内見に通ううちに「追加したい条件」「削ってもいい条件」が出てきた。最終的にたどり着いた条件は次の通り。
【条件】
・駅から徒歩10分以内
・築15年以内
・70平米ぐらい
・3LDK
・リビングに間仕切りでつながる部屋は無いほうがいい
・リビングの窓は長方形の長い方の辺にあってほしい
・お風呂は1418以上
・3階以上
・まわりに坂が少ない
あとは立地である。立地で値段は大きく変わる。複数のエリアの物件を比べて相場感を掴み、エリアを絞っていった。
いつでも手を挙げる準備を
最初のうちはただ内見するだけで本気度が低かったが、内見を繰り返しているうちに「いつまでこれを続ければいいんだろう」と不安になってくる。仲介業者さんが言うには、「いつかこれだと思った物件に出会えたときに、すぐに手を挙げられるように準備しておくことが大事」とのことで、ほとんど興味はないが相場が希望に合っている物件でとりあえず一度ローンの事前審査を通してもらうことにした。そうしておけば、いつか本当に興味のある物件に出会えたときにローン審査落ちの心配を減らせるし、自分以外にも手を挙げる人がいるときに「こっちは同じ相場の物件でローンの事前審査に通ったことがある」と主張できるらしい。ルール的に良いのか分かりませんが。
当て馬物件でのローンの事前審査は問題なく通ったので、あとは「いつ本命の物件に出会えるか」だけだった。そして本命の条件も固まっている。
スーモをひたすら見る日々
それからはもうスーモを毎日確認して気になる物件が出ていないかチェックして、出たらすぐに仲介業者さんに内見のセッティングをしてもらう。また、仲介業者さんも彼らなりにオススメの物件をピックアップしてくれるので、それも吟味する。5月に入って、気になる物件が1週間のうちに3つ見つかったので、週末にまとめて内見することにした。
ああ今日で決まるね、これは
その3つの物件が、どれも本命と言えるぐらい良かった。「ああ今日で決まるね、これは」と思った。いよいよ35年ローンが現実味を帯び始める。うおお。内見したその日のうちに、その中でも一番良かった、全ての条件を満たすドンピシャの物件に申し込んだ。
まだ契約ではなく、手を挙げただけの状態。幸いにも一番手として申し込むことができた。早く手を挙げたほうが有利だが、しかし2番手以降の人がオーナーと交渉してまくってくる可能性とあるので油断できない。
それから何日かして、ふつうに一番手の私をオーナーが選んでくれた。よかった〜。もう物件探ししなくて良い。
着々と手続きを
そこからは着々と手続きを進める。ローンの本審査を出し、手付金を払い、契約をし、司法書士と面談をし、合わせてリフォーム業者も探し、新調する家具やカーテンも探しと大忙しである。毎週末何かしらのイベントが発生していた。
7月に契約・リフォーム着手で、リフォームが終わったのが8月末。9月の初めに引っ越した。かなり早い方らしい。前オーナーも協力的で手際良く進められたのがよかった。
入居
リフォームが終わって部屋に初めて入る瞬間、めちゃくちゃテンションがあがりました。あとは35年間巨大地震が起きないことをひたすら祈りながら、前よりも広くなったお部屋でとても快適に生活しております。
ここからはアドバイス的なやつです。
無理なく払えるように
仲介業者はノリノリで自分の希望より高めの物件を提示してきて「今の年収なら十分払えますよ〜」と言ってきますが、ローン返済と管理費で生活費が圧迫されたら幸せになれないのでちゃんと月々の収支をシミュレーションするといいと思います。
ローンあれこれ
妻とのペアローンにするかシングルローンにするか問題。色々調べたがペアローンのうまみをそこまで感じられなかったのでシンプルにシングルローンにした。
銀行選び問題。ネット銀行を選んだ。金利が安いし決裁のときの手続きも一瞬なのでよかった。一瞬で数千万円の債務者に。
色々お金がかかる
家自体はローンで借りたお金で購入するのだが、それ以外に色々お金がかかった。仲介手数料、ローン手数料、司法書士、火災保険諸々含めて数百万がかかる。なのでそもそも少なくとも数百万の貯金がないと詰みます。
相見積もりをしよう
リフォーム、家具、カーテン、引っ越し業者、火災保険はどれも相見積もりを取って進めた。特にリフォーム業者。結局仲介業者さんに紹介してもらった業者が親切&安くてよかった。てっきり仲介業者と癒着していてマージン分を上乗せされると思っていたのだが。